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帽子

梅雨明けと同時に猛暑がやって来ました。

8月ももうすぐですが、「帽子」「火の魚」と秀作を送り出した「NHK広島放送局」のこの夏のドラマは?と訪ねて見ましたが企画はありませんでした。
と思ったら演出の「黒崎さん」は東京に戻っていらして、チェイスの演出を担当されてました。細やかな演出をされる方でまちべんの頃から好きでした。これから東京での活躍を期待しています。

その「帽子」私が玉山さんに始めて出合った記念すべき作品です。
緒形拳さんの最後の主演作ですが本放送も再放送も見逃して芸術祭優秀賞受賞記念の再々放送を2月に見ました。
内容はご存知の方も多いと思いますが、呉で帽子店を営む帽子職人の春平(緒形さん)と一人暮らしを気遣った東京の息子が依頼した警備会社の若い警備員吾朗(玉山さん)の話です。

ある日吾朗を捨て再婚した母が春平の幼馴染の世津で癌で余命僅かなことがわかります。春平は世津と結婚するつもりでしたが行き違いから別れたままになっていました。仕事に自信を無くし健康にも不安を持つ春平、春平は強引に吾朗を連れて世津に会いに上京します。

病院の跡取りなのに医学部受験に失敗、家を出て警備員をしている吾朗、母が自分を捨てたと言う屈折した思いを抱える青年を、玉山さんは何と見事に演じていた事でしょう。
特に母の世津が胎内被爆者である事を知った時、それが原因で婚家にいたたまれなくなった事を父から聞いた時、繊細で抑制の効いた良い演技と表情です。

実家の病院からの帰り、原爆ドームを見つめるシーンがあります。
この時の目のアップ、演技も勿論良いですが、美しかったですね。あれだけのアップでなお美しい!これだけで忘れられないご贔屓になりました。

このシーンの撮影では黒崎ディレクターは「撮影までドームは見ないで下さい」と頼んだそうです。脚本を真っ黒になるまで読み込んで役作りをする玉山さんを知っていたんでしょうか。予備知識無く見ての演技、見事に成功していたと思います。

二人は世津に会って誇りを取り戻し呉に帰るのですが、往復の新幹線の中動きの少ない二人だけの芝居、緒形さんの素晴らしさは言うまでもありませんが一歩もひけを取らない玉山さんも凄かったと思います。
帰りの新幹線の中で始めて見せる微笑・・・駄目ですね、いくらでも語りたくなってしまいます。

お二人の演技だけでなく池端俊策さんの脚本、黒崎さんの演出、もう皆良かったです。
原爆を扱っていながら大げさでなく淡々とした描写で見るものを感動させる素晴らしさ、良い作品でした。

玉山さんの良さをこれだけ引き出した黒崎さんとは是非又お仕事をして貰いたいです。

NHKではDVDを出す予定は無いそうですがせめて又再放送して頂けないでしょうかねえ。見たいと思う人は大勢いるのでは?

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コメント

はじめまして!maikaと申します。
googleのアラートでこちらのブログを知りました。
私も玉山さんの大ファンです。
FRAUさんのブログに書き込みされてましたか?
FRAUさんのところにも、昨日コメント入れましたが(笑)
これから時々足を運ばせて頂きますので
よろしくお願いします!
私も最近サボリまくってますが、ブログをしていますので
よかったら覗いてみて下さい!

maikaさん
こんにちは
ようこそお越し下さいました。

FRAUさんとは別のサイトで知り合い
お互い検索で最近辿りついたばかりです。

中々思った事を上手に表現出来ないのですが
何とか玉山さんの応援をして行きたいと思っています。

maikaさんのブログにもお邪魔させて頂きますね。
玉山さんファンどうし、どうぞよろしくお願い致します。

菜の花

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