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八重の桜~幕末銃姫伝

まだ半年も先の放映なのにせっせと戊辰戦争時の会津のお勉強をしています^^
先日コメント欄でビオラさんがご紹介下さった「幕末銃姫伝」、山川大蔵さんが素敵に書かれていて玉山さんにぴったりとのお言葉に秋月悌次郎さんには申し訳ありませんが「落花は~」より先に読みました。

八重と兄覚馬を中心に八重が12才の時からから慶応4年(明治元年)会津落城の時八重23才迄のお話です。
砲術指南山本家に生まれた八重は女の仕事が苦手で男に負けない力自慢。
兄や弟が藩校日新舘で勉強しているのに自分は苦手な裁縫や家事を習う日々に女に生まれた事に疑問を持ち始めます。
同年生まれの幼馴染山川大蔵が藩校日新舘に入り優秀な成績を挙げていることにも焦りのような感じを覚える毎日。

江戸に留学していた兄覚馬が3年ぶりに帰国、日新舘で砲術を教える事になります。
八重の気持を理解した覚馬は砲術を学ぶ事を勧め、八重は砲術を習う事を通して西洋の知識を知るようになります。

この頃やがて八重の夫となる川崎尚之助が出石藩から覚馬の許に来て日新館で砲術を教えるようになっています。

やがて藩主容保が京都守護職に就任した事から会津藩は滅びの道へと突き進んで行く事になります。

時代は公武合体から尊皇倒幕へ、将軍徳川慶喜が大政奉還し、最後迄幕府に忠誠を尽くした会津藩は新政府軍の攻撃を受け老人、少年、女性まで戦う中、八重も銃を持ち大砲を撃って戦うのですが力尽きて降伏、藩は消滅してしまいます。

その約10年を江戸、京での覚馬の見聞から時代の推移を語る合間に八重と大蔵の恋とも言えないほどの淡い交流が描かれます。

真っ直ぐ破滅に向かって行く運命の中、ここだけは心が和む構成でほっとさせられました。

大蔵の父が亡くなってこっそり墓参りをして山吹の花を供える八重に大蔵が拾遺集の中の「七重八重花は咲けども~」の歌を詠みかけ、墓所の桜の花を折り取って八重の髪に飾る場面はうっとりする位良い情景です。

やがて大蔵は「死ぬるまで夢見るものは故郷の桜下に咲いた八重の山吹」の短冊を八重に残して京へ出発します。
彼女はこの短冊を会津戦争で城に入る直前まで大切に持っています。

川崎尚之助については、八重が大蔵の短冊を大事にしているのを知っても許容するおおらかな人柄に描かれていますが、大蔵ほどの具体的な印象が無いのはドラマの演じ手のイメージが出来上がっているからでしょうか^^

覚馬が勝海舟や土方歳三、伊藤博文とも知り合い、佐久間象山の塾で吉田松陰と共に学び、近藤勇や西郷隆盛も知っていると言うのは本当かなとも思いますが、何と言っても小説ですから。

最後、鳥羽伏見の戦いで死んだと伝えられていた覚馬が薩摩方で庇護されていて、将来教育に携わるだろう事を一寸暗示しています。

作者の藤本ひとみさんの本はマリーアントワネットやフランスの史劇でお馴染みでしたが日本の幕末の時代を取り上げていたとは知りませんでした。
とても読みやすい文章ですし、悲惨な箇所も大げさでなく、興味深く読みました。

ドラマ「八重の桜」は公式ページで見ると山本むつみさんのオリジナルとなっています。
大蔵と八重の交流があったと言う史実は残っていないようですが淡い恋をほのめかしていますし、この本の大蔵の歌が題名になっているとしか思えないのですが。

原作とはなっていませんが「参考」として使うんでしょうか。
もしそうなら会津落城迄大蔵さんの出番は結構ありそうですし、目元の涼しい「美剣士」なんて書かれているとつい期待してしまいますね。
天地人で痛い目に会っているのに懲りない私・・・

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コメント

ここにきて「八重の桜」関連書籍が増えていますね。
でも65歳を過ぎてからの新島八重さんについて書かれた書籍はないですね。
小篠綾子さんの様に老齢になってから輝いた人もいるので、大河ドラマでは「円熟したハンサムウーマン」も見たいですね。
今年も前半が終わりますね。日々多忙だと思いますが週に1回記事を更新して頭が下がります。私はブログを持たないのでテーマを決めて週に1回記事を書くのは難しいです。
知り合いの中には毎日ブログの記事を書く人もいれば、3か月以上もほったらかしにする人もいます。(芸能人も含め)人によってブログ記事を書く頻度はまちまちですね。

作家が歴史小説を書く時に登場人物の子孫の人に、聞き取りをする事はあまりないようですね。時間的な理由もある(子孫が現在いるかいないかから調べないといけないので)と思いますが、「歴史小説を書く時に子孫に配慮しすぎると物語的に物足りなくなる」とある作家が言っていました。現実に歴史小説の内容に関する不満を公にした、登場人物の子孫の人はあまりいないですね。
余談ですが豊臣秀吉は直系子孫がいないから、大河ドラマとかで「悪役」にしても脚色上は問題視されないと聞いた事があります。

菜の花さん、おはようございます。
早速のブログのup、ありがとうございました!
お陰様で、ご紹介いただいた「山川家の兄弟」
も入手し、面白く読み進めております。
山川の妻「登勢子」が亡くなる場面は小説でも
ないのに涙しました。余りにも短い結婚生活
でしたね。

>恋とは言えないほどの淡い交流
そうですよねー。
全編通してずっと漂っている八重が大蔵を気に
なっている感じ。いわゆる「白馬に乗った王子様」
キャラなのでしょうか。
実際、馬に乗って去って行く場面ありますし(^_-)
菜の花さんもご指摘の通り、どこか有川大尉を
連想させますね。

かたや尚之助には、八重の気持ちも二転三転し、、
この辺りを脚本ではどの様に書いてくださるのか?
尚之助をどう書くか、で大蔵の扱いも変わってきそう
な気がします。

半年も先ですのに、私も熱くなり過ぎですね。
又、更新を楽しみにお待ちしております。

ビオラさん こんばんは
こちらこそ「銃姫伝」をご紹介下さって有難うございました。
そうでなければまだ本棚で眠っているところでした^^

大蔵との事を要所要所に入れていくところなど流石に構成が上手ですよねえ。
山本家は150石の中士、大身の山川家とは家格が違い二人とも最初から結婚相手とは考えてもいないのに好意を持ってしまった・・と思うとなお切なく綺麗に思えました。

脚本、演出とも良い役にして下さる事を願っています。

秋月さんのお話も読みましたので暇を見てUPしたいと思っています。
又お立ち寄り下さいませ。

菜の花さん、こんにちは。
私もこちらでご紹介いただいた「幕末銃姫伝」をちょうど今読んでいるところです。
まだ最後まで読んでいませんが、歴史ものの苦手な私でもとても読みやすく楽しませていただいています。
お墓参りの場面や短冊を残して京に出発する場面は、とっても素敵です。
大蔵さんが魅力的に描かれているので、心ときめいてしまいます。
ドラマではどうなるのでしょうかね~。
初恋の設定があるようなので、このような場面があるのを期待して・・・
でも、12才同士のシーンは子役でしょうかね?
玉山さんで見たいのですが、12才・・・無理がありますかねぇ。
どうか素敵な大蔵さんを演じていただきたいですね。

ゆきさん こんにちは
この作品の大蔵さんは本当に素敵に描かれていますよね。
ドラマでも素敵に描いて下さると嬉しいのですが・・・・

>12才の大蔵
江では上野樹里さんが7才の江、清盛では玉木さんが9才の義朝を演じていますから
そこは何とも(笑)
どちらにしても会津落城の時の大蔵さんは23~4才ですから・・・
やせて若々しくなって頂かないと^^

放映は半年も先の事なのに今から待ち遠しいです。

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