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八重の桜~会津編を終わって

29回は「鶴ヶ城「開城」次回タイトルは「再起への道」だそうです。
次回からは「京都編」だそうで会津から軸足が移るのでとりあえず今までを振り返ってみました。
最初の発表では主人公は新島八重。
災害で打撃を受けた東北の復興支援ドラマと言う事でした。
容保の初のお国入りから始まって降伏開城まで7ヶ月をかけています。

半年以上を費やして戊辰戦争を書いて来た事になります。
堂々たる大河ドラマになったはずでした、

史実から大きく逸脱していないし真面目な作りと評価される人も多いようですが私にとってはかなり期待外れな出来でした。

NHK側の最初の製作意図は八重と言う女性の一生を追うドラマだったのでしょうが戊辰戦争を全面的に取り上げ、容保を正面に据えてしまった為に話が散漫になってしまった。
そして史実を並べただけのダイジェストのような進行。
多くをナレーションに頼りドラマ終了後の紀行の説明で片付ける・・
男達の戦っている姿が殆ど表現されていない・・・
史実を自分のものにしてドラマを作り上げるのが作家だと思うのですが、多分この作者はこう言った大きい時勢を書くのは不得手なんじゃないかな。

八重の目線で通せば良かったと思いますがその八重の造形が出来ていない。
折角大蔵との初恋設定にしたのですからその様子をもう少し丁寧に書いてくれていたらと思います。
1話の追鳥狩りのシーンや2話の火蓋の蓋の字を大蔵に聞く所までは良かったんですけれどね。
大蔵が八重に惹かれる様子を通して当時の女性像からはみ出している、しかし活き活きとした魅力ある女の子として描いていく展開もあったんじゃないかと。
ならば共感も興味も持てたのに、と残念に思います。

まあ大蔵が玉山さんだから大蔵に関しての指摘が多くなるのは仕方ないとして・・・
他の藩士達の書き方ももう少し何とかならなかったのでしょうか。

登場人物が多いとは言え一人一人丁寧に造形していないし書き方が表面だけの浅い書き方だからドラマとしてもの足りないのです。

主役の八重が書ききれていないのだから仕方ないのかも知れませんが。

作者は視聴者が興味を持って見るだろうと言う事を考えているのか疑問に思った事は多々あります。
無駄なシーンも多い中興味深いエピは沢山あるのに。

半年以上時間をかけたのだから物語の構成をもう少し考えた方が良かったんじゃないか・・・
それにドラマを盛り上げる工夫がされていませんね。
一例を挙げれば前にも触れましたが彼岸獅子入城の所、何故頼母のシーンを挟んだのか。

折角篭城戦唯一の明るい話題で城内も大いに沸いた事件だと言うのに、そして私のように期待した人も多かったでしょうに。

次回から京都編と言う事は東北の復興支援からは離れてしまいますね。
会津の観光客は相当増加したそうですから此処まででお役ごめんでも良いのかもですが。

これからは作家のお得意な市井のいわばホームドラマ的なものになるとしたら面白くなるかも知れません。
私も京都以降の八重の資料は殆ど読んでいないので余計な事を考えずにドラマを楽しむ事が出来るかも知れません。
只、京都の私学に興味が持てればですが。

京都で成功した山本家より開城以後の会津藩の人達の動向の方に興味があります。
ドラマでも少しは扱うようですが斗南移住から西南戦争迄。
佐川官兵衛や斉藤一のその後、追鳥狩のシーン以来ずっと大蔵と一緒に出ていた小出光輝と竹村俊秀のその後とか、健次郎や後年義和団の乱で有名になる柴五郎の話など。

随分沢山の資料や本を読みました。
初めて知った事もいっぱいあって不満も沢山あるもののそういう点では戊辰戦争時の会津を取り上げてくれたこのドラマを見て良かったとは思います。

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