星守る犬

星守る犬ノベライズ(映像と読書)

先日CATVで星守る犬の映画が放送されました。

ファンならご存じ、玉山さんの出演作です。
ストーリーはこのblogでも取り上げましたし勿論皆さまご存じと思いますが簡単に。
北海道のキャンプ地で置き去りにされた車の中から死後1年半程経った身元不明の男性の遺体と近くにこれは死後数カ月の犬の遺体が発見されます。
始末を任された市のケースワーカー奥津は僅かに残された数枚のレシートから身元を探す事になります。
奥津は両親に先立たれ育ててくれた祖父母にも早く死に別れ犬と暮らした過去を持っていて、子供の頃余り犬にかまってやらなかった後悔の気持ちを持っています。

奥津が玉山さん、男性・・・「お父さん」が西田敏行さんでした。
病気の為妻子に去られ残された車で愛犬と共に北へ旅に出るお父さん。
病気になった犬の為に所持品を売り払い最後はキャンプ場で死んでしまいます。
残された犬も1年過ぎにあとを追うと言うお話でした。

原作は村上たかしさん原作のコミックで映画化の前に読んでいました。
映画化されてからは映画館で何度も見て勿論DVDも購入して又何度も見て・・・・
それが原田マハさんによってノベライズ化されている事を知ったのがつい最近でした。
コミックが発表されたすぐあとだったのに全然知りませんでした。
早速読んだのですが、知り尽くしているはずの話なのにもう涙が止まらなくて・・・
私は原作のあるものは映像化されたり舞台で上映されるものより原作を読むのが一番好きです。
自分だけの解釈、自分だけの世界で楽しめるから。
この場合はノベライズですから一寸違いますけれど。
やはり自由に自分の世界で読むことが出来、知り尽くしているのにもう涙が止まらなくて。
まあ私が原田マハさんの作品が好きと言う事もありますけれど久しぶりに感動した作品でした。(映画も良かったですよ)

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読書、と言う事でご紹介です。
最近すっかり嵌ってしまったフィギュアスケートの話題から。
ご興味のない方はどうぞthroughお願い致します。

兄・宇野昌磨 作宇野樹
作者は平昌オリンピック銀メダリスト宇野昌磨さんの実弟樹さん。
この作品を書こうと思ったのは平昌以来特に有名になった昌磨さんの「伝えられている昌磨の像と、僕の抱いている像ではどこか違っているような気がする、だから僕の目を通して見た昌磨の姿を伝えたいと思った」と言う事です。
でも書かれている昌磨さんの姿は私の思っている彼の姿そのままでした。
マスコミは「天然」「鈍感力」などと勝手な事を言っているけれどinterviewや過去の映像を見たりすれば、全く実像と違う事は良くわかるのでは。
特にシニアデビューの年、グランプリシリーズのフランス戦。
フリープログラムの行われるパリでテロが起こり、ショートが1位だった彼はフリーがどうなるかと聞かれ「多くの方が亡くなっているのに今はそのような事は考えられない」と。
又羽生選手がNHK杯前に怪我怪我をした時にも本人が一番辛いのだから軽々しく話す事ではない」とたしかこのように答えています。

これだけでも聡明で思慮深く、思いやりのある優しい人柄である事はよくわかりますから。
と言いつつもいままで知らなかった昌磨君の幼い時のからの様々な努力と成長、それをしっかりと支えたご家族の記録としても感動する素敵な本でした。

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星守る犬2

土曜日に家族で見て来ました。私は2度目。レイトショーでしたがまずまずの入りでした。

この映画について私は結構感動もしたし玉山さんについても素直に良かったと思ったのですが、否定的な意見が目立つので・・・何と表現したら良いか適切な言葉が見つからないのですが・・・映画の中の事をとやかくあげつらってもとは思いましたが一寸気になって思った事を書いてみました。

この作品が映画化されると知って安っぽいお涙頂戴の作りにならないかと危惧しましたが、今考えるといっそその方がすっきり仕上がったかな。
評価もこんなに割れなかったかも。

泣けるを押し出しすぎてそれも逆効果だったかもしれないですね。

2部構成の原作を一本にまとめて奥津がお父さんの足取りを追って行く、これは間違っていなかったと思います。
只、原作に無い家出少女を作ったのは失敗ではないでしょうか、奥津一人にしぼった方がまとまったしすっきりしたと思うのですが。

説明不足の部分が多すぎて不満が出た・・・私がそれ程辛口になれなかったのは原作を読んでいたので無意識のうちに映画で省かれた箇所を補って見ていたせいかも知れません

お父さんが何故当てのない旅にでたのか、前回にも触れましたが「家のローンの残債を払って妻と分けたらこれだけ・・」「暖かい故郷の方へ行ってみよう・・・」などかなり重要な部分が無い。
原作は故郷へ向かって南下の旅ですが何故最後の地を名寄にして北上の旅にしたのか・・日立の旅館の無料宿泊券があっただけでは根拠が薄すぎますし、等々。

生活保護を受ければ良かったとの意見もありましたが、持病があり再就職も困難な状態で保護は多分受けられると思いますが、ハッピーと暮らす事は無理でしょうね。
保護では家賃の上限が抑えられていますし、大型犬と暮らせる住居はまず無いかな・・・手放したハッピーの行く先は・・・どうなるかこれは考えたくもないです。
原作には「犬と暮らせる所は家賃が高いから」とお父さんに言わせています。これも省いてしまって説明不足になってますね。

奥津があれだけの接触でどれだけの事がわかったのかと言う意見も多いですね。
ですが日立の旅館、いわきのコンビニ、遠野のリサイクルショップから最後のレストランまで所持金が尽きて行く様子はちゃんと伝わって来たと思う。

ただし最後のハッピーのくだりは少し長過ぎてかえって感動が薄れたかもしれないと思いました。
薪を投げる所も非難が多いですが実際秋田の野犬が現れたら恐怖で逆上するかも知れない、まあ見たくないシーンではありますが。

2度見てもクロの最後は泣きました。娘は勿論、相方までうるうるしていたようでした。
うちの子がもし最後にあんな事をしたらどうしよう。
「もっと電柱や縁石や・・・の匂いを嗅がせてやれば良かった」の言葉は胸に応えました。
朝晩誰かが1時間以上は散歩をしていますが、それでも忙しい朝や皆遅くなった夜など急き立てて帰った事もよくあります。
映画を見てから家中優しさを通り越して大甘になりました。

普通の青年役は難しかったと玉山さんご本人の言葉ですが、彼の演技はいつも抑制が利いていてやりすぎずそこが好きなんですがこの役の抑えた演技は流石でした。
彼の凄いところは○○を演じる玉山鉄二ではなく○○がそこにいると言う所だと思うのですが、この映画でも奥津になっていたと思うし私は好きです。

美悪の華であんなに下手だった人がいつからこのような表現者になったのか、暇な時にそういう目線で過去作を追ってみたいと思っています。

「お父さんとハッピーはかけがえの無い時間を過ごした」
この奥津の言葉も否定的な意見が多いですが飼い主に忠実な秋田犬ですしきっと最後まで一緒にいられて幸せだったのかと思います。
このように賛否が分かれるのは結局見る人の感性次第と言う事なんでしょうね。

一番感じた事はコミックの映画化は難しいと言う事でした。
MWでも大奥でも思った事ですが原作ではなんでもない事が生身の俳優が演じるとどこか違和感が生じる、まあこれは私だけの意見ですが。

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感動と言えば「おひさま」を見て毎朝泣いています。
特に春樹が須藤医院を開業して真知子が傍にいるところを夢見るシーン、泣きました。
春樹さんは帰ってくるのでしょうか。
夏子先生の恋人が広島にいると言う設定、あんまりでこれも泣きました。

大変な時代だったのですね、映画の出来をのんびり語っていられる今を大事にしたいとしみじみ思います。
出演者に下手がいないのも良いですね。大河と代わって貰いたいくらい。
初音映莉子さんがハツミさんとは余りにイメージが違うので驚きました。流石女優さんです。

ノルウエイの森のDVDが届きました。玉山さんの映画にしては珍しく一回しか見ていません。
永沢さんの出番以外は全部早送りにしてこれから見ようと思います。

星守る犬初日

雨の中、有楽町の日劇で見て来ました。
お話は今更言うまでも無いですが一応・・・
北海道のキャンプ場で放置された車の中から死後半年を過ぎた身元不明の男性と死亡直後の一頭の犬の遺体が発見されます。
事後処理に当たった市の職員奥津はこの時間差を不審に思い、又過去に飼っていた犬との間に後悔に似た思いがあって残された数枚のレシートから身元を探しに行く。

原作は愛犬ハッピーと旅に出るお父さんの「星守る犬」と幼い頃相次いで肉親を失い孤独の殻にとじこもった奥津の「日輪草」の2部構成ですが、奥津の回想を交えて二つのストーリーが一本になって進行します

東京から北上しながら男性の足取りを追っていくうちに事情が明らかになって行く。
勤め先をリストラされ妻子に去られたお父さんに残されたのは僅かな家財と飼い犬のハッピーだけ。
お父さんは車でハッピーとあての無い旅に出ます。
この辺で持病を抱えたお父さんが取る道は他にもあっただろうと感情移入出来ない人が出てくるのでは・・・と思います。
原作にあった「マンションを売って残債を清算して残りを妻とわけたらこれだけ」と言う説明が省かれているのでなお判りにくかったかも。

最後に所持金も尽きて一時は人にハッピーを託すのですが、後を追うハッピーを置いて行く事が出来ず連れて行ってしまいます。

ここでも犬をこのように道連れにするのはどうかと言われています。
私も最初原作を読んだ時、同じ思いでしたが・・・

もう十数年前になりますが週刊朝日に載った記事を思い出してからかなり考えさせられました。
日本に住んでいたアメリカの男性が帰国することになり、飼っていた犬を連れて帰れない事情があって安楽死させてと言う一寸ショッキングな話でした。
「この犬は自分といるからこそ幸せなので他の飼い主と暮らしても幸せは無い」と言うような事だったと思います。

これは極端かなとも思いますが、永年犬と生活して来た者としては只飼っているのではない、もっともっと強く結ばれた絆を思うと一概に飼い主のエゴとは言えないのではとも思います。

奥津に同行する少女は元々原作に無い役で何故作ったのか、希望とか光とか書かれていますが要らない、と思います。
幼い頃両親を、続いて祖母を亡くし祖父に育てられて、愛する者を失う恐れから心が内にこもるようになった奥津が徐々に変わって行く、それだけで充分ではないでしょうか。この女の子の話のせいで印象が散漫になってしまって残念でした。

色々不満や注文はありますが一部で酷評されているような出来ではないと思います。
特に玉ファンにとっては冒頭玉山さんのモノローグから始まるし、全体が奥津の目線で語られるのですから、満足度は高いですね。

印象に残っているのは小学生の奥津がかまって欲しいとせがむクロに癇癪をおこしてボールをぶつけますがクロは酷いとは思わず判らないんですけれど新しい遊びですか?と言うシーンでした。
これは後でクロが瀕死の状態でボールを咥えて「遊んで」と奥津を見つめるシーンで思い返してもう涙がとまりませんでした。

このような普通の青年役は意外と言う声も聞きますが、私は彼の本質が一番生きるのはこのような役ではないかとずーっと思って来ました。
演技が上手だけに難役が多いですが(そんな役も楽しみではありますが)優しい素直な役が一番好きです。
演じていてとても難しいとご本人は言っているけれど(あれだけ綺麗なんですからなお苦労があるのかも知れませんね)でも画面の中にはちゃんと玉山鉄二ではない奥津京介がいましたわ。

今回の震災で大きな被害を受けた日立、いわき、東松島と風光明媚な姿を映し出すのも切ないです。

さて、お目当ての舞台挨拶です。
席はほぼ真ん中の辺り、もう一寸舞台に近い方が良いに決まってますがまずまずの席でした。
ダークグリーンのスーツに紫がかったシャツとネクタイ。帰宅して見た「王様のブランチ」のスーツにシャツだけ替えたお衣装でした。
去年始めて生鉄を見た「死刑台のエレベーター」程の衝撃は無かったもののやはり吃驚するほど綺麗でしたわ。
生の玉ちゃんは写真よりも映画の中よりもずーっと綺麗。
とても愛想が良く、入退場の時も笑顔いっぱいで見ているだけで幸せでした。

それにしても「雨男」ですね。「~エレベーター」の時も、土砂降りのお天気でした。

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入る時に向日葵の造花を渡され、後で皆で振って客席を向日葵畑に見立ててスチール撮影が行われました。

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星守る犬の予告を見て

official site に予告動画がUPされていました。

宣伝では「泣けた本ランク第一位」「大人が泣けます」と泣ける事をアピールしているのでお涙頂戴ものにならないかと心配していました。

主人公の「お父さん」は病気で失業、離婚、家族には見放され「車上生活者」になって無一文になって死んでしまう。
原作でもかなりシビアに書かれていますがそのあたりをどう扱うのかと。

試写会を見た方の話をいくつか読ませて頂きましたが、単なる「動物お涙頂戴物語」ではなく、現在の社会の問題としてきちんと捉えて、描かれているらしくちょっと安心。

原作では「星守る犬」と「日輪草」の2部構成になっていますが予告を見た限りでは、林の中に放置されたワゴン車の中から男性と犬の遺体が発見され、後始末を任された市役所の職員奥津が男性の身元を調べて行くところから始まるようです。

男性と関わった人たちを奥津が尋ねていくうちに「お父さんと犬のハッピー」のこれまでが判ってくると言う話の構成なんですね。
原作ではお父さんと同じ年代の奥津の年齢を映画で引き下げたのは何か理由があったのでしょうか。
かなりドライに生きている奥津がこの件を気にしたのは犬に対して奥津が抱いている痛みのようなものとは別に同年代の孤独を感じての事かと思って読んだので少し気になっています。

同年代にしたら玉山さんの出演は無かったですけれどね。

玉山さんは阪急電車に続いて「普通の青年」の役ですね。
為所の少ない地味な役でどれだけ魅力を出せるか、期待していますし、とっても楽しみです。

実はこの原作でとても気になっていた点がもう一つありました。
「何故犬を道連れにしてしまったのか、人に頼む事は出来なかったのか」と言うところです。
お父さんが死んだあとの部分は涙が止まらず、本当にやりきれない思いで読みました。

そのところが映画の予告ではお父さんが三浦さん(何の役か不明)にハッピーを託すシーンが映っていました。
自分が死んだ後のこの子の事を考えてはいたのね、とこの点だけでも安心して見に行かれそうです。

しかし「阪急電車」の有村さん、この映画の川島さんと続けて一回り以上も離れた人がお相手って・・・
「人畜無害」の雰囲気も出せるからなんでしょうか。
あれだけ綺麗でセクシーなのに、本当に不思議な人です。

でも大人の女優さんとのラブストーリーが見たいわ・・・

玉山さんの手にいつも目が行きます。お顔だけでなく手もとても綺麗なんですもの。

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