大河ドラマ

玉山さん出演の大河ドラマ

玉山さんが「西郷どん」に出演が決まってから、一応のこのドラマの流れを見ておかなければ、と録画してあった回や動画などを見始めたのですが。

やはりのれない、と言うか楽しく見る事が出来ない・・・
とりあえず小五郎登場までに何とかしようと(笑)
これで3作目になる大河ドラマの過去2作を振り返ってみました。
でも心配ばかり(-_-;)

1作目は「天地人」2009年放送。
私が玉山さんを初めて見た記念すべき作品の一つです。
一つと言うのは、勿論「帽子」
帽子のカテゴリーで詳しく書いていますが、緒形拳さんの最後の主演作品で芸術祭優秀賞を受賞した記念で2009年の2月に再々放送されたのを見たのでした。
玉山さんにすっかり魅せられて、録画したまま見てなかった「天地人」をすぐ見ました。
ですから「帽子」「天地人」は同じ日に続けて見た事になります。
どちらの玉山さんも素晴らしく、以来延々と嵌りっぱなしです。
これも「上杉景虎」で詳しく書いていますが、なんて美しかったでしょう!2008年の撮影ですから10年も前になるんですねえ。若く美しくて当然ですね。
玉山さんの美しさには堪能しましたが、ドラマは直江兼続が主役でしたが、兜の前立てと旗指物に「愛」の文字を使っています。
兼続の主君上杉謙信の旗は軍神と言われる毘沙門天の「毘」でそれに倣って同じく戦う愛染明王の「愛」を使ったと思われるのですが、現代の「愛」を持ち込んだなんともおかしな設定でした。
現代の感覚で歴史ドラマを描く・・・そこからして何とも見ていて居心地が悪かったのを覚えていますし「西郷どん」にも同じ感じを受けるのです。

2作目の「八重の桜」
玉山さんは会津の家老山川大蔵。実際もとてもハンサムな方ですし、文句無く素敵でした。
会津落城までは、会津の事情を中心に激しく動く時代をよく書いていたと思います。
只、その都度文句を言いましたが、大蔵さんのした事を川崎尚之助にさせたり、山川兄弟の名作「京都守護職始末」は尚之助が書き記した架空の「会津戦記」がもとになっているような書き方をして呆れた部分もあったし、京都へ話が移ってからはやはり薩摩から来た女子学生に八重が土下座をするというありえない場面があったりして見ていて気恥ずかしくなったりしましたね。
近代のまだ記憶も余り薄れていない時代を書くのは難しいですね。
ドキュメンタリーでは無いから、脚色するのは結構です。
只、当時の常識ではあり得ない状況を描くのはやめて頂きたいと思います。
当時の常識、慣習を無視するのなら、登場人物の名を借りた単なるコスプレに過ぎない・・・大河ドラマ以外でやって頂きたいものです。

さて「西郷どん」で桂小五郎の扱いはどうでしょうか。
身分の低い下士などの出身者の多いいわゆる「維新の志士」の中では高杉晋作と共に数少ない上士の出。おまけに剣の達人でもあり、祇園の名妓幾松が愛人。素敵に描いて貰えるでしょうか・・・

天地人 
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八重の桜
A  Hi4a

大河ドラマ出演&雨が降ると君は優しいDVD発売

今日は玉山さん関連のお知らせが2件!

まずは嬉しいお知らせから
もう皆さまご存じの事とは思いますが「雨が降ると君は優しい」のDVDーBOXが発売されます。
いつかディスク販売を、と願っていましたが予想外に早かったですね。
4月25日発売
本編+特典映像 
特典映像ーインタビュー映像

Blu-rayで無いのが一寸残念ですが、贅沢は申しません(笑)
手元にあっていつもノブちゃんに会えるのはとても嬉しい!

大河ドラマ「西郷どん」出演

NHK news web から
大河ドラマ「西郷どん」玉山鉄二さんら20人の出演発表」
の見出しでした。
出演者の中トップで「このうち西郷とともに薩長同盟の中心的役割を担った桂小五郎の役を玉山鉄二さんが演じる事になりました。」と紹介されて、コメントも載っています。
会津の山川浩を演じただけに複雑な思いもあるようですが、もっと真剣に勉強して誠実に演じて行きたい、と玉山さんらしいそれこそ誠実なコメントをされています。

大河ドラマ出演・・・嬉しい事なのでしょうが、私は複雑な思いです。
この大河、TVはついていますが殆ど見ていません。
時代考証が良い加減。ドラマで歴史ドキュメンタリーではないのですからある程度の脚色は良いとしても、当時の常識を余りに逸脱するような展開は見たくありません。
大河ドラマに対して過剰な期待をしているのかも知れませんが少なくともNHKの看板ドラマです。余り品の悪い作り方はやめて頂きたいし、このような書き方をするなら別の枠でやって頂きたかったです。

八重の桜で、山川浩の役割だった鉄砲の訓練を尚之助の仕事に、そして浩と健次郎兄弟の作を川崎尚之助の作からヒントを得たような書き方をして驚きましたが、維新の頃は遠い昔ではなくかなり近い過去で当時の事を曽祖父母などから語り継がれている家もあるという事を忘れないで頂きたいと思います。
仕方ないので桂さんが登場する回だけ見ようかな、と。
桂小五郎は登場する殆どのドラマで2枚目で恰好良く描かれていますからね(笑)
玉山さんのコメントではありませんがそれこそ脚本が「真面目で誠実」である事を祈りたいです。
記者会見から、ピン子さんと、母子だった事もありましたねえ
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180214/k10011328511000.html

おんな城主 直虎 第39回 

第39回 虎松の野望

直親の十三回忌法要に合わせて井伊谷に帰って来た虎松。
成長した姿に直親の姿を重ねて皆感無量です。
なつは供をして来た亥之助が仕官出来たら小野の菩提を弔う為仏門に入りたい、と言います。

井伊谷が豊かで平和なのを見て感心する虎松ですが、折角うまく統治出来ているのに井伊の再興を考えない直虎に憤慨します。
そして井伊再興を決心した虎松は南渓に徳川家康への書状を託します。
南渓は岡崎で瀬名と家康の嫡男信康に会います。
成長した信康を見るともうそこに迫った悲劇を思うと今から胸が痛いですけれど。
それは松下としてではなく井伊虎松として仕官したいと言うものでした。

出仕の為に二人の衣裳を縫う直虎たち。
出来上がった衣装には鶴と亀の縫い取りが。
家康は松下の家への配慮もあり、虎松の処遇に悩みます。
鷹狩の日に鷹匠ノブに相談する家康。何故鷹匠などに、と思いますがこれは出奔していた本多正信の帰参前の姿ではないかと。
家康はノブに言われた通り、虎松に井伊を名乗りたいのか、と尋ねます。
松下常慶は慌てますが、結局家康は虎松に万千代、亥之助に万福と言う名を与え虎松が井伊万千代と名乗り、井伊として仕える事になります。
跡取りとして可愛がって育てた松下源太郎が卒倒するシーンもあり。

二人は出仕しますが役目は小姓ではなく草履番でした。
驚く二人ですが松下家の者なら小姓だが、今川のものだった井伊としてなら草履番と言われます。
話しが違うと荒れ狂う虎松ですが、日本一の草履番を目指す、と心を決めるのでした。
冷静な亥之助とのコンビは往年の直親と政次の関係を思い出させます。

直親、政次、竜雲丸と魅力的な大人たちが退場、直虎は脇に回って暫くは万千代の活躍が主になるのでしょう。
菅田将暉君、達者、美形と絶賛されている売り出し中の若手ですが、ファンの方には申し訳ありませんが、私にはいまいち。
最後のご贔屓柳楽さんの退場と共に今迄回ごとに書いて来たreviewを不定期に致します。
ドラマは家族も見ているので見続けますし、成田屋の信長や、噂が本当ならミッチーも登場するらしいしし、気になった回ごとに感想を上げて行きたいと思っています。

おんな城主 直虎 第38回

第38回 井伊を共に去りぬ

武田は井伊を手に入れたものの、百姓は逃散し食料もありません。怒った信玄は村を焼き払ってしまいます。前回のタイトル「武田が来たりて火を放つ」ですね。
南渓は信玄の本陣を訪ねていました。武田方につくので本領安堵を、と頼みに来たのでした。
その答えは、近藤の首と引き換えに本領安堵すると言うものでした。
直虎は近藤に、井伊とは敵対している風を装い、武田が優勢なら井伊が、徳川が優勢なら近藤が上に立つと言う案を提示しますが、近藤は疑り深い性質なので、と承知しません。
でもこれって直虎と政次がずっとやって来て結局失敗した方法ですよね。

直虎は竜雲丸から高瀬の様子がおかしい事を聞き、政次が彼女を武田の間者では、と疑ってい事を思い出します。
高瀬を訪ねた直虎は彼女が近藤に用意した薬を疑ってその椀を叩き落します。
高瀬は母が死んだあと多額の借金のかたに武田の間者にさせられていたのでした。
近藤が死ねば母上が井伊の領主に戻れるではないか、と言う高瀨を直虎は抱きしめます。
もう井伊を再興しようとは思ってはいない、だからただの娘としてここにおれば良いと。

武田は井伊を焼き払ったあと西へ急いで井伊から立ち去り、百姓たちが戻って来ます。
井伊谷の復興が始まる中堺から中村屋が直虎と竜雲丸を迎えに来ます。
しかし竜雲丸は直虎に残った方が良いのでは、と言います。
ここは二人が理想とした平和な土地になりつつあるのではないか、その先を見たくないのか、と。

一方徳川は武田の猛攻に遠江を侵攻され危うい情勢になっています。
そんな徳川家の中でおばば様の命日だから、と笙を吹く氏真の姿が。
家を無くしてかつての家臣に世話になりながら80才近くまで生きた氏真さん。とても良く表現されていますね、松也さんも素晴らしい。
信玄は遠征の途中一夜の伽に呼んだ遊女が寿桂尼の姿に見えます。
冥府からお迎えに参りました、と言う声に悶絶。息を引き取るのでした。

信玄の死は3年伏せられるのですが、何故か傑山から南渓に知らされます。
堺へ立つ朝、南渓は信玄の死を伏せたまま直虎を送りだしますが、直虎はなぜか心残りがある様子でです。
それを見てとった竜雲丸はわざと愛想尽かしをします。
そして二人は別れる事を決心するのですが。今無理に来なくても良い、やる事をやってから来れば良いじゃないかと言う竜雲丸に、そんな日が来る訳はないここで行かねば頭と生きる日など来ない、と返す直虎に竜雲丸の言う言葉が良いですね。
「あんたみたいな人がいるか、普通の女なのに兵一人使わず町を手に入れ人一人殺さず戦い、したたかに世を変えて行く。そんな女がどこにいるんだ」
領地を失ってもまだ領主として生きる直虎、気ままな暮らしを生きる竜雲丸はこうして別れます。この言葉を告げて。「この約束だけは忘れるな、われより先に死なぬ、と。」

竜雲丸にはモデルがあるらしいですが、この人も非業の死を遂げているので直虎は愛する人と何度も別れなければいけない運命だったのでしょうか。
武田は信玄の死で侵攻の勢いが止まり家康は遠江を取り返し、井伊谷は又徳川領になりました。
そして直親の十三回忌の法要の日虎松が帰って来ました
しの、なつ、六左衛門、亥之助も一緒です。
直政役の菅田将暉君登場。これから新しい章が始まるのかな。
そう言えば南渓の猫も代替わりでした。
私としては、魅力的な柳楽君が退場したのはとても残念なんですが。

おんな城主 直虎 第36回

第36回 井伊家最後の日

今川家が実質的に滅びた事によって井伊家は勿論、北条、徳川にも変化が生れています。
領地を失った井伊では、井戸の傍らに碁石を手に直親と政次の死を思っている直虎の姿がありました。

氏真は舅の氏康を頼って北条の許へ。氏康も暖かく迎えます。
その北条の動きが武田を抑えて家康は息をついています。
瀬名は井伊を見捨てた家康を責めるのですが、家康の母お大の方が瀬名に嫌味を言います。
姑には逆らえず立ち去る瀬名、このお大の方の登場で、家康夫婦の今後の不幸を暗示しているように思えます。

井伊では直虎らの看病で近藤の傷も回復、再び歩けるようになります。
そして近藤は直虎に井伊の家臣を召し抱えても良いと言います。
そして松下常慶が訪ねて来て今回の事は自分の責任fだったと詫びます。
常慶は跡継ぎのいない松下家に虎松を養子として迎えたいと言うしのからの手紙を持参していました。
井伊家が無くなる事を悩む直虎に竜雲丸はもう諦めちゃえば良いと言います。
幼い頃からずっと人の為に生きて来た直虎だと言う南渓に竜雲丸はずーっと人の為に生きて行かなければならないのか、と問うのでした。
自分がそう仕向けて来たのではと南渓も後悔を感じています。そして直虎にもう終わらせよう、と言います。

直虎は隠し里で井伊を再興しないと告げます。
納得できない中野直之は怒りをおさえられません。所詮おなごじゃ、そのおなごに自分は終生ついて行く積りだったと叫ぶ彼の姿は多くの家臣たちの本音だったかも。
そんな直之に高瀬は家名を失っても一人一人の中に井伊は残っている、大事な物は失っていないと言います。
結局、直之は小野、新野など井伊家の家臣を連れ近藤に仕える事で井伊谷に残る道を選びます。
高瀬もついて行く事に。
虎松は松下に、六左衛門は守役としてついて行く事になりました。

直虎が井伊家の当主でなくなった日、これからどうすると竜雲丸に聞きますが彼は一緒になりたい女がにいる、と切り出します。
彼の気持ちに気づかない直虎にあんたの傍に居たいんだ、と言う竜雲丸。
そして彼を受け入れた直虎は還俗し農婦となって生きて行く事になったのでした。

北条家では氏康が死にます。
その知らせを聞いて踊りだす信玄。
マツケンサンバならぬ信玄サンバ・・・ユーモラスどころか凄く怖い信玄でした。
氏康の死で北条にいられなくなった氏真夫婦は家康を頼ります。
困った家康はとりあえず信長の意向を聞く事にするのでした。
そして信玄の進撃が始まります。
最後に高瀬の姿を見せたのは何の為でしょうか、一寸気になりました。

今回は井伊家を再興しない事を決心した当主直虎と彼女を当主にした南渓の苦悩の回でした。
武家にとって家名は何より大事、大きな犠牲を払っても家を守る時代にどれだけの葛藤があったのでしょうか。
政次と二人必死に井伊を支えて来た直虎でしたが、彼の死で南渓が言ったように片翼を失った鳥はもう飛べないと言う事なのでしょうか。
井伊家を守る為犠牲となった政次を思うと一寸やりきれない気がします。

おんな城主 直虎 第35回

第35回 蘇えりし者たち

直虎たちは気賀に駆け付けましたが生きている者の姿は見当たらない惨状でした。
必死に呼びかけ探すうちに直虎は瀕死の竜雲丸を発見します。
龍胆寺で直虎は、薬も飲み込めない竜雲丸に口移しで薬を飲ませるなど必死の看病を続けます。
その甲斐あってか竜雲丸は意識を取り戻します。口移しに薬を飲ませたのは南渓だと言う直虎、この二人の間の感情はずっと思わせぶりな描写が続いていますね。

寺へ鈴木重時の子の重好が訪ねて来ます。重時が堀江城で討ち死にし跡を継いだと挨拶、生前直虎の歌うような読経が好きだった父の為にお経を上げて欲しいと頼みます。
意趣はあっても、少年の熱意にほだされた直虎は重時の菩提を弔うお経を上げるのでした。
まだ、あどけなさの残る少年が跡を継ぎ合戦に向かう様子を入れたのは、戦国の合戦の無惨さを強調する為なんでしょうか。

そのあと近藤から重病人が出たので診て欲しいと言って来ます。
直虎は、ここでも怒りを抑えて近藤の屋敷へ向かいますが、病人とは近藤その人でした。
堀江城の合戦で足に重傷を負っていたのです。
殺しに来たのか、と怯える近藤に殺すつもりならこのまま捨て置きます、と答えて治療する直虎でした。

一方堀江城の皆殺しの作戦が功を奏し勝利したにもかかわらず納得出来ない家康は
松下常慶を使って氏真に会い、和睦を申し入れます。お互い無駄に疲弊するだけの戦いはやめようとの家康の提案に氏真は蹴鞠で決着をつければ良い、人も馬も死なず兵糧も言いますが、しかしそれでも蹴鞠の上手な者を取り合って結局合戦になる、と言います。
有難いぞ、三河守殿と言う氏真に家康ははい、太守様と返します。

井伊では亥之助と直之の弟直久が小石を使って碁を打っていますが、どちらも政次に碁を習った者同士手筋が同じで決着がつかない。
そして皆政次の思い出にひたるのでした。
方久は感ずるところがあったのか、戦争の道具を売るより薬を売って財を成したい僧になります。
竜雲丸直虎が自分一人生き残る、と語り合うシーンが切なかったです。
和睦なって氏真の出た掛川城に家康が入り遠江を手に入れたと聞いて激怒する信玄。
そして井伊で待つとの幟の立った竜雲丸たちの住居跡のシーンで今回は終わりでした。
 
今回のタイトル蘇えりし者たちとは・・・直虎、竜雲丸、方久、氏真、そして政次もなんでしょうか・・・・。

おんな城主 直虎 第34回

第34回 隠し港の竜雲丸

前回、ドラマティックな展開に最終回のような感じで・・・珍しく早々と感想upしましたが、
何だか気が抜けてしまい又いつものペースに戻ってしまい、気がつくと週末に・・・・
ましたが、お話はまだ中盤なんですね。

政次の死で井伊は一応危機を脱します。
しかし政次を手にかけて殺した直虎は一人碁を打ち続けています。
隠れ里にも政次の死は伝えられ、皆の悲しみの中、亥之助は受け止めきれず、殿の手にかかって本望でしょうと呟くなつの姿がひときわ悲しい。
祐椿尼は直虎をここへ引き取りたいと言いますが、直虎は但馬が今夜訪ねて来る、と断わります。
余りの悲しみに現実逃避を起こしているのですね。

井伊を取り巻く情勢は、徳川は掛川城に拠った今川に苦戦しています。
方久が気賀の城主として徳川に武器を持って挨拶に行った様子が書かれます。
しかし南渓は竜雲丸に気賀が戦場になるかもしれないと準備をするように言います。
南渓の危惧どおり今川方の大沢基胤は気賀と堀川城を奪取。領民達は殺されたり堀川城へ連れ去られたりします。
竜雲丸一党も捕らわれてしまいます。

直虎はまだ現実を受け入れられずいますが、鈴木重時が政次の辞世を持ってやって来ます。
辞世を読んだ直虎はすべてを思い出します。
泣き崩れる直虎。
自分のふがいなさを詫びる重時に政次を生きて返せと言う南渓はきつい・・・

家康は逃げ込んだ中村屋と方久から船や武器を提供するので城を奪還してほしいと頼みこまれ、船を城の裏につけ、捕らえられた領民を助け出す作戦を立てます。
堀川城では竜雲丸が自力で脱出を図っている時に徳川方についた中村屋の船がやってきます。しかし船からは矢が射かけられ虐殺の様相を呈して来ます。
家康の意図とは違うのですがこれは酒井忠次の独断でした。手ごわい大沢には見せしめの為強硬な手段を取る、と言う事のようです。

竜雲丸の一党も皆殺され彼も仲間を助け出そうとした時、後ろから槍で刺され、振り返ると槍を構えた直虎がいます。そして直虎は人を殺した悪夢を見て泣きながら目覚めます。
どこまでは現実か、夢かわからない情景で今回は終了です。

今回、堀川城の虐殺は忠次の独断、政次謀反云々は近藤の悪だくみと家康の意図とは違う展開になっています。
家康はあくまで良い人なんですね。
しかし今川がまだ抵抗を続けている事や、堀川城の虐殺などかなり詳しく書いていますね。政次の死もベルサイユの薔薇の展開のように見えてしまった前回とはうって変わって史実を入れ、かなり戦国時代の様子が伝わって来た回でした。

おんな城主 直虎 第33回

第33回 嫌われ政次の一生

近藤に謀られた政次はなつと亥之助」を連れて隠れ里へ。
直虎は近藤に矢を射かけたのは政次では無いと、酒井忠次に井伊再興の為に家康への取次を必死に頼みます。
直之は矢を射かけた近藤の家臣を捕らえようとしますが自害されてしまう。

近藤は政次の首を取る事を主張、家康は三人衆が謀った事ではないかと疑いますが、そこへ武田家から、駿府を落としたので掛川へ出兵するようにとの書状が届きます。
捕らえられている直虎に会う家康は必死の直虎の言葉にも土下座したまま立ち去ります。
戦いが続くなら近藤達の力が必要、と言う事でしょうか。

隠し里では政次が皆に直虎は必ず何とか取り戻す、と言います。
そして政次はなつと和やかな時を持つのでした。
その時なつの持つ白い碁石に気づく政次。
兄上のお袖に入っていましたと言うなつは直虎の事を思う政次に今は無しです。と言うシーンが。

南渓は竜雲丸に直虎を牢から救い出す事を依頼。南渓は二人を比翼の鳥になぞらえて翼が1枚では飛べぬ、と言い二人を逃がそうとします。
しかし竜雲丸が助け出す前に政次が捕らわれて来ます。近藤を襲ったのでした。牢から出された直虎はいつまで偽るつもりだ、と叫びますが政次は信じておられたとはおめでたいと呟くのです。
直虎は竜雲丸に政次を救い出す事を依頼、しかし政次は断ります。
残された者に近藤らの恨みが及ぶ、自分の首一つで恨みが晴れるのなら最も血が流れないと。
それではお家を乗っ取った悪党になってしまうと言う竜雲丸に政次は、それが本懐だ。私はその為に産まれて来たのだ、と言います。

碁石だけを持って帰った竜雲丸からそれを聞き、幼い頃から家に振り回されて何が本懐だと怒ります。
しかし竜雲丸は、井伊はあんたの事だ、小野の家を放り出す事よりもあんたを守る事を選んだ、だから本懐だと言うんだ、言うのでした。
政次の残した碁石を見ながら、どういう事なのか次の手を考え続ける直虎。

そして政次が磔にされる日が来ます。
政次が逝くのなら私が送ってやらねば、と刑場に向かう直虎。
刑場で向き合う二人ですが、突然直虎は刑吏の持つ槍を取り政次の胸を刺します。
地獄へ落ちろ、小野但馬。良くも今迄欺いてくれたな・・・と叫びながら。
政次は、愚かな井伊が生き残れると思うか・・・地獄の底から見届けて・・・と言って息絶えます。その顔は微笑んでいました。

政次が地獄に落ちるのなら自分も・・・仏門に入った身なのに人を手にかけて・・・
地獄で待てと言う事なのか。
政次の意を受け止めた直虎の出した答えだったのでしょうか。
勿論ひと思いに刺して死を長引かせまいとの配慮もあったのでしょうけれど。

政次の辞世です。
白黒をつけむと君を一人待つ天伝う日ぞ楽しからずや
そして幼い日の笑いあう鶴とおとわ。寺の囲碁を打った部屋で待つ政次の幻。

この二人をオスカルとアンドレみたい、と言った友人がいますが、この場面を見てから目の前から離れない舞台があります。
何年前に見たのかも、誰が踊ったのかも覚えていない歌舞伎の舞踊劇「蝶の道行」が目の前から離れないのです。
お家の為に主家の姫と婚約者の身代わりとなって殺された二人の若者。
死んでからの道行です。一面の花の中で舞う二人。
後半蝶に変身した二人はやがて地獄の炎に焼かれて息絶える、と言うようなstoryだったと思います。
お芝居の中の舞踊劇だったのが元のお芝居はとっくに廃れてこの一幕だけ残ったもののようです。
華やかで、そして何とも言えず哀しい、でも夢のように美しい舞台でした。
このドラマ今回の最後の所もとても美しい場面でした。
良いものを見せて貰いました。

おんな城主 直虎 第32回

第32回 復活の火

直虎と政次は徳政令を受け入れ一旦は井伊家を潰し、その後徳川に付く事で再興を図る事にします。
直虎はその旨文にし家康あて傑山を使者にして届けさせます。
家康は酒井忠次から、井伊は取り潰され、家老の政次が乗っ取り、虎松は殺されたと聞きますが家康はすでに井伊谷三人衆に政次を討ち取るように調略していました。
そこへ直虎の文が届きます。
その知らせに喜ぶ家康と瀬名、とても仲の良い二人がその後何故悲劇に追い込まれるのか、こちらも興味深いです。

一方今川家では武田の調略で寝返る重臣たちが続出、危機的な状況に陥っています。
そして信玄は家康の苦境を訴える手紙を嗤って破るどころか鼻をかんで捨てる始末。

直虎は家康から返信も届き一安心です。
政次と碁盤を囲んで、政次の殿様気分の口調を笑いあったり、和やかに語り合います。
そして領主を譲りたいと洩らす直虎に政次は言います。
「商人が殿にと望む。潰されると聞いて百姓達が体をはって直訴する。盗賊までが尼小僧の為なら、と言う。そんな領主はいません、降りる道などありません」と言います。
政次の優しい言葉に涙する直虎。
そして碁盤を月光の下へ移す政次にもうすぐ明るい陽の下で打てるようになると言う直虎の言葉は、絶対来ない日を知っている見ている者には一寸切なすぎる場面でした。

そして屋敷に帰った政次はなつに事が終わったら一緒になろうと話します。
政次の思いを知っているなつは直虎は還俗できるのだから・・と言います。
そして政次は初めて直虎への思いを語ります。
「幼い時からのびのびと振舞われるおとわ様に憧れていた、それは今でも変わらない、殿をやっておられる直虎様が好きだから身を挺してお助けしようと思っている、それは生涯消える事は無い」と。「しかしそれとはまったく違う意味でそなたには傍にいて欲しい」
なつはそれを聞いてもそんな兄上様が大好きなのです、と政次をうけいれます。
ここも絶対来ない明日を見せられる私たちには辛い場面です。

直虎は井戸で、やっと今川の支配から逃れられると今迄に命を落とした近親者にを悼んでいます。中に政次の父小野和泉の名があったのが印象に残ります。
そして武田の今川攻撃が始まります。
重臣たちの裏切り、頼みにした賎機山城も落ち、今川館は焼け落ちます。
出番は本当に少ないのに松平健さんの信玄のオーラは凄いですね。
合戦シーンも無いのに災厄の塊に見えます。

徳川勢も井伊谷近くまで攻め込みます。
家康は井伊三人衆に起請文を書かせますが、近藤が政次が油断できぬと言い立てます。
城内の政次は徳川につき井伊家を再興すると宣言。家臣達も知っていたと言うシーンが。
直虎は徳川勢を出迎えに城の前に来ています。
開門!の声に応じて城門を開ける政次。それにかぶせて矢を射かけるシーン。
「但馬、罠じゃ、門を閉めよ」と叫ぶ直虎。で今回は終わっています。

今川館」が焼け落ちた日と同じ日でした。
近藤一人の悪だくみで政次が悪とされるのか、まあ中野直之も疑ってはいますが、あと1回どう書かれるのか一寸想像がつきかねます。

おんな城主 直虎 第31回

第31回 虎松の首

徳政令施行の命令に反対する百姓たちの騒ぎに政次は直虎に徳政令を受け入れる事を要求。
政次を信じた直虎は徳政令を受けいれます。

今川方に立った政次は館から井伊家の立ち退きを要求、直虎らは隠し里に逃れるのです。
この時政次の甥亥之助は何故自分が留まれるのか伯父上は井伊を裏切ったのか、と抗議しますが政次は不満ならなつと共に出て行けと言い、なつもこんな時だから残らねばならないと言い聞かせます。

隠れ里で直虎は政次が実は井伊を守る為に今川方についていた事を明かします。
一度井伊家を潰し、関口の首を手土産に再興を図る、政次も承知の上と説明。
六左衛門達はそうではないかと思っていた、と言いますが直之一人は全部政次に騙されているのでは、と疑念を表明します。

関口は氏真に政次に井伊家を任せるように進言しますが、氏真は井伊家の断絶を命じます。この氏真の強硬な態度は今川が窮地に立っている事の説明なのでしょうか。

一方万一の事を考えた直虎は、虎松を隠し里からも避難させる事に。
一人だけ逃れる事に納得しない虎松に傑山が矢を射って戦いとはこういうものだ、と教える一幕があり、又直虎から虎松の存在自体が井伊の希望だと諭されて、傑山と六左衛門を供に虎松は三河の寺に出発します。

そして関口は政次に城代となる事の引き換えに虎松の首を要求します。
政次は驚きますが、事もなげに承知、と答えます。

直虎は尼姿に戻り龍胆寺に出向きますはそこへ
政次が来て虎松を出せ、と言い虎松がいないならと、代わりに直虎を捕らえ監禁するのでした。
そしてその夜、血刀持つ政次、足元には子供の死体が。家臣たちに「地獄へは俺が行く」と言う政次です。

虎松の代わりにどこかの子を殺し差し出すのでしょうね。身代わりの首は寺子屋など歌舞伎ではお馴染のようにこの時代、それほど珍しい出来事では無かったのでしょうがやはり一寸ショックですね。
それを和らげる為か竜雲丸に病気で助からない子を親から買ったと説明させる場面もあります。

虎松の首実検で余りの濃い死化粧を訝しむ今川方に、政次は虎松君は疱瘡を患っていて見苦しい為と説明します。
直虎たちにも身代わりを立てた事がわかる場面です。
直虎は首を抱いて読経するのでした。

亥之助は虎松を殺さなかった事を政次に礼を言います。
その夜一人で酒を飲む政次の姿が書かれますが、只ただ痛々しいです。

大きく話が動いて来ましたが、今川が何故こんなに強硬に井伊を潰しにかかったのか、北条・上杉との同盟がうまく行っていないのかなど説明が殆どないので、わかりにくいですね。
もう少し井伊を取り巻く世の動きを書いて欲しかったですね。

これから政次の反乱と言う事になるのでしょうが、直虎は政次が井伊を守る為に働いた事を知っているはずですが、井伊を守ると見せかけて実は小野が乗っ取ると言う直之の抱いた疑念に同調してしまうのでしょうか。

いずれにしても政次の事を考えるとやりきれない結末になりそうです。

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